希望とは心の支え

オトナたちが熱狂する心の支え

理学療法 評価の流れ

■評価・理学療法実施の流れ
1.情報収集  ※医学的情報
(電子カルテでの確認事項:リハビリ指示日・リハビリ診断名・疾患名・既往歴・
2.ニーズの把握
3.姿勢・アライメント(背臥位・座位・立位)・動作観察・
検査(患者さんの主の訴え・問診含む)
4.問題点の抽出
5.仮説・検証(評価・推測 ⇒検査
6.目標設定(動作レベルで)
■理学療法評価における動作観察・動作分析の重要性
理学療法評価には、問診から問題となるADLをみつけだし、そのADL動作を観察(動作観察)したうえで動作を障害している機能障害レベルの問題点を仮説(動作分析:動作観察から機能障害レベルの問題点を抽出する。
問題点のみについて理学療法検査をおこなう評価方法(トップダウン過程の評価)と、問診をした後にその疾患で障害されると考えられる理学療法検査を行う。
その結果から問題点を抽出する評価方法(ボトムアップ過程の評価)がある。
この2つの評価方法は、ともに長所、短所をもっている。
トップダウン過程の評価
• 長所は、「必要な検査項目だけをおこなうために患者の負担を少なくすることができる」ことである。
• 短所は、「動作観察・動作分析ができないと機能障害レベルの問題点を把握することができない」ことである。
ボトムアップ過程の評価の長所は、
「手術後の患者のように活動性が低く、可能な動作が少ない場合に適する」、「考えられる全ての検査をおこなうために、全ての問題点を抽出することが可能である」、「新人理学療法士にとっては評価しやすい」ことがあげられる。短所は、「能力障害と機能障害との関係を結びつけにくい」、「全ての検査をおこなうために評価に膨大な時間を要する」ことがある。
理学療法評価においてトップダウン過程の評価を推奨。その理由は、トップダウン過程の評価の方が患者に必要で適切な評価のみを迅速におこなうことができるためである。トップダウン過程の評価を適切におこなうには、動作観察・動作分析ができることが最も重要である。
そこで次に、動作観察のポイントとその具体的な方法について述べる。
■動作観察のポイントとその具体的な方法
動作観察は、動作分析をおこなう上で大変重要な情報となる。
患者の動作観察では、
• 「この動作がなぜできないのか」
• 「何が異常性なのか」
• 「何が健常者と違うのか」と考えていくことが不可欠である。的確な動作観察をおこない、患者の動作の異常性を知るためには、まず健常者の動作(正常動作)を理解することが大切である。そのためには「健常者はどうしてこの動作ができているのか」、「この動作ができるための要素や必要条件にはどのようなものがあるのか」を考える必要がある。
※正常動作といえども様々なバリエーションがあり、また個人間でも動作様式が異なる。健常者の動作の些細な違いを観察することや、動作を観察して真似することにより異常性のある動作を観察する技能も向上してくる。健常者の動作観察では特に、ただ見るだけでなく、
• 「動作(関節運動)の順序性」
• 「関節運動の相対的な関係」
• 「動作における各関節角度の変位」を理解するように努めながら観察することである。的確な動作分析ができるようになるための鍛錬の方法として、動作分析結果を記録すると良い。
営業 トップセールス

理学療法 評価の流れ
Scroll to top